ボーディングスクールでの寮生活のリアル

イギリス留学

私はイギリスで2年間ボーディングスクール(寄宿学校)に通いました。親元を離れて2年間、文化の違うところでの共同生活…最初は大変なこともありましたが、今思うととっても楽しくて快適な生活を送っていました。今回はその寮生活の中身をご紹介します!

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 2年間、一人部屋での生活

私の通った学校では、1年目と2年目で違う部屋に住みましたたが、誰かとシェアすることなく一人部屋が与えられていました。

1年目に住んだ部屋は下が勉強机になっているタイプのベッドが置かれた6畳ほどのお部屋。大きな窓もありました。

2年目は最終学年(受験生)であったこともあり、アップグレードされて2倍ほどの広さで、しかもシンク付きのお部屋でした!!クローゼットも大きなものが付属していました。この年はベッドと机が別々であり、結構快適な生活を送っていました。

シャワーとトイレは5人程度でシェアでした。十分な数があったので競争とかにはならなかったですね。

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共同生活をしていた友達

学校によりけりですが、私の学校では様々な人種の人が在籍していました。ほとんどがイギリス生まれの「イギリス人」でしたが、親が移民だったり他国出身であったりしたのです。

2年目の寮で、私のフロアには他に3人の友達が住んでいました。3人ともイギリス生まれ。1人は両親ともイギリス出身、1人はノルウェー人とアイルランド人の両親を持っており、もう1人はナイジェリア人の両親を持つ子でした。1つの寮の建物で70人くらいが共同生活を送っていました。

1年目は女子のみの寮でしたが2年目は男女混合でした。異性の寮の部屋の立ち入りは時間が決まっていて、鍵がないと入れないようになっています。各々の部屋に鍵はありませんでしたが、10人程度の部屋がまとまってPod(ポッド)と呼ばれ、ポッドごとに鍵がありました。別のポッドに行く際には誰かに開けてもらう必要がありました。

カルチャーショック?

育ってきた文化が違う人との共同生活ですから、それは違いはたくさんありますが、信じられない!ってなるほどびっくりした経験はありませんでした。そりゃあ元をたどればみんな人間なんですから、生活スタイルの違いに身構える必要なんてゼロなんです。

それでも最初は知らなくて驚いたことはたっくさんあります。一番びっくりしたのは、アフリカ系の友達と夜キッチンで会った時に、髪がアフロへと大変身していたことです。どうやらあのドレッドヘアとやら、大多数が付け毛なんです。ドレッドヘアでなくても、ストレートの髪の毛をまとったアフリカ系女性はカツラのことが多いです。これを初めて知ったときは驚きでした。

それから、イギリスでは箸文化は浸透していないので、キッチンで洗って干しておいた箸はいっつもばらばらにしまわれていました。二つで一組という概念がまだ浸透していないみたいです。(笑)

隣の家には先生が住んでいる….。

寮から続く通路の先には先生の家があります。家族のいる先生方は子供や旦那さん・奥さんも一緒に生活していました。ちょっと不思議な感覚ですよね。

年に何度か先生のお家に呼ばれてそこでパーティーのようなものをしたりもしました。ボーディングスクールは、こういった意味でも学校とコミュニティが一体となっているのです。

時々(いつも)うるさい。(笑)

“No Music No Life”とはまさにこのこと、というくらい四六時中音楽と触れ続けるイギリス人達。

ラジオをかけっぱなしにしたり、はたまた自分がギター等を演奏したり。歌の上手い子がアカペラを始めると、部屋を伝ってこちらまで聞こえてきました。

明るくて賑やかで、私は好きな環境でした。確かに夜中に聞こえてきたりするとうるさい!となることもありましたが、みんなうるさかった為に自分もそこまで神経質に周りを気にすることなく暮らせてとても快適でした。(笑)

ぐっと強まる友情

キッチン・トイレ・そしてシャワーも共有して隣の部屋どうしで生活していると、トラブルももちろん起こります。でも、それ以上に強く友情が生まれます。

私と隣の部屋の友達は最初、ほとんど話す機会がありませんでした。私も「そこまで仲良くはなれそうにないな…」と勝手に思っていました。しかし毎日毎日顔を合わすうちにだんだんと話すようになり、最後には休みの日に夜が明けるまで部屋で話し込んだりするようになりました。

共同生活で大変なことは山ほどあるけれど、友達との強い繋がりを作ることができたことに比べれば些細なことだなあ、と思います。

今振り返ってみると、寮生活は学びがたくさんの楽しくて貴重な体験でした。

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