A Levelって何?難易度は?基本情報を解説!

イギリス留学

イギリス留学を考える多くの方が、日本の大学在籍中に途中で留学…というパターンであるでしょう。

しかしイギリス大学受験資格を得て正規に入学、という形もアリなんです!!

イギリス大学受験資格としてはA level(エーレベル)というものとIB(International Baccalaureate)の二種類がメジャーです。

今回はそのうちのA Levelというものについて詳細に解説します!

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 そもそもA Levelとは?

大学受験のために必要な資格

大学受験生が全員出願するUCASのウエブサイトには以下の記述があります;

Advanced level qualifications (known as A levels) are subject-based qualifications that can lead to university, further study, training, or work. You can normally study three or more A levels over two years. They’re usually assessed by a series of examinations.

つまり、教科をベースにした大学受験その他に必要な資格(Qualification)という訳です。

自分で3~5教科を選択し、16歳から二年間にわたって勉強します。

試験は2年間の最後にあたる5月から6月にかけて行われ、その試験の成績によってグレードが授与されます。

※一部の教科ではその他にコースワークを成績に含めることもありますが、最後の試験での成績が一番重要視されます。

グレードは最高がA*(エースターと読む)、AそしてB,C,D,Eと続き最低がUです。

幅広い科目選択肢

日本のように理系・文系のカテゴライズがはっきりしていないイギリスでは、基本的に自分の好きな科目をA Levelとして選択することができます。

選択肢は幅広いです。

日本の理系科目にあたる数学(Mathemathics)化学(Chemistry)生物(Biology)物理(Physics)等はもちろん、

文系科目では歴史(History)英語(English)哲学(Philosophy)ラテン(Latin)フランス語(French)などなど、他にも数えきれないほどの種類が。

美術(Art)演劇(Drama)などや、日本では高校では深堀りしない経済(Economics)ビジネス(Business)政治学(Politics)法(Law)までも学ぶことができます。

多くの生徒は3教科を選択して2年間学び続けます。ちょっと賢い人は4か5個選んだり。

ただし、なんでも好きなものを選べるのかというと、そうではありません。

大学での志望学部を見据えた科目選び

大学で志望する学部によって、A Levelで選ぶ科目が制限されることがあります。

実際に例を見てみましょう。

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UCLウェブサイトより

こちらはロンドン大学(UCL)のウェブサイトの、医学部受験のページ。

Subjectsの欄に、生物(Biology)と化学(Chemistry)が必要、とありますね。

つまり、大学で医学を志す人はA Levelにおいてこの2つを選択しなくてはなりません。

3科目選ぶとすると、2つはもう自動的に決まってしまっているようなものですね。

このようなかたちで大抵の専門学部にはRequirementが存在します。

したがって、A Level選択の際には大学のウェブサイトで、志望学部の確認をすることをお勧めします。

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難易度はどれくらいなの?

科目数が絞られる分、コンテンツが厚い

何科目も勉強する日本の大学受験と違い、少ない科目数にフォーカスするA Level。

その分、深堀りした内容を勉強することになります。

歴史や英文学などは比較しずらいですが、理系教科では一部のシラバスが日本の大学学部での内容であることは珍しくありません。

試験は全国共通→大学ごとではない!

イギリスの大学受験には、大学独自の試験が存在しません(オックスフォード・ケンブリッジを除く)

つまり、イギリス全土の学生が2年間最後の夏に、同じ試験問題を解くのです。

そのため、どのレベルの学生にも対応できるように、原則はなっています。

よって、難関大を志望する学生にとっては易しめのものであるかもしれません。

試験はどんな感じなの?

2時間程度の筆記試験×3が典型

どの科目も大抵は筆記試験によって成績を決めます。

多くは、各2時間程度の試験が3日に分かれていますが、その日にちはまばらであり大抵は連続していません。

前までは1年目の終わりにAS(Advanced Subsidiary)試験と呼ばれるものがあり、それも最終成績を左右していましたが、現在は撤廃されました。そのため最後の試験ですべてが決まるといっても過言ではありません。

文系科目はエッセイ重視

文系科目の試験では、エッセイを1,2枚書いてそれで成績が決まることも。

哲学のA Level試験を受験した友達は1枚のエッセイ×3回の試験のみであったそうです。

暗記した知識量を問われるよりは、文章や考え方などの方が重きを置かれているようです。

Exam Boardによるシラバス・試験の違い

試験は全土共通と言いましたが、その試験はいくつかの民間会社が運営しています。

会社によって学ぶシラバスや内容が大きく違うことも。

どの会社を選ぶかは学校ごとに違います。

「この会社のこの教科の試験は難しい!」

「この会社はシラバスの発展範囲が広い!」

などの話はよく聞くものです。

成績のつけ方

試験の結果だけでグレードが決定する科目では、Grade Boundaryというものが設定されます。何パーセント以上を取るとこのグレードがもらえる、という指標のことです。

これは試験後に、全ての生徒の結果を鑑みて決定されます。

ある程度の目安としては80%以上でA*、65%以上でAといったところでしょうか。

これはその年の試験の難易度や教科、そして試験を制作する会社によって様々。

そのため、一概に言ってしまうことができません。

まとめ

いかがでしたしょうか。

A Levelはもちろん難しいですが、日本の大学受験に比べると落ち着いた印象です。もうやりたいことのはっきりしている人にとっては絶好の資格だと思います。

A Levelはよく英国の伝統的な資格と呼ばれ、最近では代わりにIB(International Baccalaureate)を選択する人も多いです。

イギリス大学受験には様々な選択肢があります。現地の高校でA Levelを取得する選択も、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

より詳しく知りたい方はUCASのウェブサイトを確認されることをお勧めします。

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