IELTSのライティング対策に!エッセイの書き方のポイント4つ

英語学習

IELTSにおいてよく言われるのは、「鬼門はライティングとスピーキングである」ということです。実際、インプット重視の教育を受けてきた日本人にとってはこれは事実でしょう。

らぶりてんではこれから様々なIELTS対策記事を掲載する予定ですが、特にこのライティングとスピーキングの2セクションに関しては重点的にコンテンツを充実させていきます。

今回はライティングの特にセクション2にフォーカスした対策方法を紹介します。

スポンサーリンク

1. 全体の構成を正しく作ろう

どんな問題であれ必ずやるべきなのは、エッセイ全体の構成を作ることです。

具体的には、最初に導入部分(Introduction)、そして中身の部分(Arguments)、最後に結論(Conclusion)という雛形を作成します。このうちのどれか1つでも欠けてしまっているエッセイは、、もはやエッセイとは呼ばない気がします。

では、それぞれのセクションでどのようなことを書けばいいのでしょうか。

Introduction

最初の導入部分に入れるべき内容は以下の3つです。

  1. 問題文の書き換え
  2. 重要語の定義
  3. 自分の立場を明確化

この3つを順にみていきましょう。

問題文の書き換え

まずは問題文を読んで、そこから自分が立場を明確にするうえでエッセイの読者が知っておくべき部分を抜き出します。

この部分をそのままコピーせず、必ず書き換えをしてこの導入部分に入れ込みます。同義語を用いたり文構造を変えてみたりして、同じことを違う言葉で書きましょう。

重要語の定義

もし問題文の中で重要な語や多様な意味にとれる語、定義される範囲が幅広い語などがある場合は導入部分で取り上げましょう。

その語の意味をかみ砕いて書いておいたり、幅広い定義がある語に関しては自分がこれからどの定義で論理を進めるのか、をここで明確にしておくと後から議論を進めやすくなります。

自分の立場を明確化

英文のエッセイにおいて最も重要なのは、自分がどの立場にいるのかをはっきりさせて論理を展開していく、ということです。例えば問題文で「賛成か反対か?」と問われているのならば、導入部分でどちらなのかをはっきり記述しましょう。

ここでは、特別な場合を除いて「どっちでもない」という立場はなしだと思ってください。どんなトピックでも、どちらの立場にも長所・短所があるのは当たり前のことです。よって、「どちらでもいい点があるので、どちらの立場も取れない」などというあいまいな論理展開はやめておきましょう。

いちばんオーソドックスな書き方は、「どちらにもいい点悪い点があるけれど、私はこちらの方が総合的に恩恵があると思う」などとするものです。これを導入部分で明確に示し、議論の肉付けの部分で理由を述べていきます。

Body

Bodyの部分でついに、議論の最も大事な部分に触れていきます。ここで最低限必要なのは以下の内容です。

  1. 自分の意見
  2. 具体例
  3. 考えうる反対意見

自分の意見とその理由を分かりやすく並べていきましょう。最初に理由が大きく分けていくつあるかを言ってから、Firstly, Secondly,…などと並べていくといい構成ができます。具体例も、For example, In my experience,…などを使いうまく織り込みましょう。

反対意見(Evaluation)の記述

やりがちなミスは、自分の意見とその理由をつらつら並べ、それに満足して終わってしまうことです。必ず考えうる反論にも触れましょう。

However, Nevertheless,…などを用いて反対意見を記述します。できれば、その反対意見を跳ね返せる議論まで書けるといいですね。

Conclusion

最後の結論部分では今までの議論のまとめをして、もう一度自分の立場を表明します。原則、結論部分で新しい議論を展開することはしません

くどくならない程度でエッセイのまとめを行い、全体を整えましょう。何か物足りないな…という場合には、問題のトピックに関する将来の希望などを書くのが無難でしょう。I hope this will….のような形で書くのが一般的です。

スポンサーリンク

2. Signposting Language をうまく利用しよう

Signposting Languageはエッセイにおいて読者が読みやすいようにガイドする言葉のことです。

例としては、Firstly, Secondly,…などの数える単語や、In conclusion, To sum up,…といったエッセイのどの部分かを表す単語などがこれにあたります。

こういった単語をうまく使うことで、読者がエッセイの構成を把握しやすく、議論が理解されやすくなります。

Signposting Languageはエッセイだけでなくスピーチなどでも効力を発揮する、非常に重要な言葉です。

3. 立場をはっきりさせよう

先ほども触れたように、エッセイでの自分の立ち位置を相手にはっきり知らせることはとっても大切です。

IELTSで問われているのは英語力であり、人間性や専門的な知識ではありません。

賛成か反対か問われる問題では、本心では賛成でも反対でもどちらでもない…と思っても、エッセイ上ではどちらかに決めて書きましょう。

考えられる解決策を上げなさい、などという問題であればポイントを数個にしっかり絞り、段落ごとに1つずつ書いていきましょう。その際に論点がごちゃまぜとならないように、意見をはっきりさせます。

4. 同じことを繰り返すときは表現を変えよう

導入部分で問題文を書き換えたり、結論部分でまとめをしたりする際に、文をコピーしてしまわないように気をつけましょう。人によっては、書いているうちに全く同じ文になってしまった…となることがあるようですが、読んでいる側からすると結構くどいです。

また、文を違う単語や文構造で書き換えることで語彙力や英語力を試験官にアピールすることができますので、ぜひ練習してみましょう。

モデル解答を用いて書き換えを練習

モデル解答で問題文や論理の書き換えを見つけて、技術を学んでみましょう。同義語で書き換えをするのはもちろんですが、それ以外にどんなテクニックを使って同じことを違う言葉で表しているでしょうか??気づいたものをどんどん取り込んでいってみましょう。


以上の点に気を付けて書いてみると、ずっとよいエッセイが出来上がるはずです。英語力や語彙力を上げるのみならず、エッセイの書き方を学ぶのでもライティングのスコアを上げることができますので、ぜひ実践してみてください。

タイトルとURLをコピーしました